バックナンバー(2011年12月31日)

震災から9ヶ月半が過ぎました。皆様からの支援金によりたくさんの馬たちが苦境を乗り越えることができたと、地元の方々から感謝の言葉をいただいております。

9月をもって全頭飼料支援は終了しましたが、その後は北海道の疎開の対象とならなかった馬のうち飼養が困難と認められた飼養者2名の馬4頭と、馬とあゆむSOMAの管理馬、そして20キロ圏の警戒区域が封鎖後に"馬の避難所"に5月6日に移動した馬28頭を対象に支援を続けました。2名に対しては直接の飼料支援、馬とあゆむSOMAに対しては年内の飼料代を寄付しました。


"馬の避難所"のこれまでの経過

6月より"馬の避難所"に現地スタッフも雇用しました。立ち入り制限と厳しい規制により当初は餌やりと馬房掃除で手いっぱいでしたが、引退馬協会が譲り受け、相馬ポニー牧場で管理していた馬の譲渡が全て決まり、移動が完了したため、相馬ポニー牧場にいた当会の派遣スタッフは7月より"馬の避難所"へ合流して馬たちの状態の改善に努めました。

当初は放牧することも許されず、立ち入りも制限され、中の様子をお伝えすることも厳しく規制されてきましたが、途中から制限が緩和し、放牧や運動も可能となり、馬たちが本来の馬らしい表情を取り戻していく様子を「被災馬管理ブログ」で発信してきました。

ところが体内被曝量が増えるということで放牧は再度禁止となってしまいました。放牧ができない代わりに毎日引き運動を続け、その後ボロから検出される放射線はゼロとなりました。その分スタッフの負担は大きくなったため、現地スタッフをさらに増員し、最終的には現地スタッフ3名と、派遣スタッフ1名の計4名で馬の世話に当たりました。

"避難所"の馬たちも、8月中には移動ができるよう働きかけをしてきました。しかし、この馬たちは、"原則として生きたまま警戒区域から出さない"家畜の特例措置として移動したため、国と県の移動に対してとても慎重で許可が下りない状況が続きました。28頭のうち、16頭の北海道への疎開予定馬は移動許可が下り、日高町の受け入れ体制が整うのを待っています(12月末現在)。残り12頭(うち1頭は10月に疝痛で死亡)は譲渡予定で、そのうちの9頭の譲渡先も内定し、移動許可が下りるのを待っています。

"馬の避難所"での支援が長引いたことにより、当初予定していた支援の予算を大きく超え、資金がショートしてしまいました。馬の治療代や管理の都合によって生じた馬たちの去勢代等も大きな負担になりました。引退馬協会の他の活動予算を一時的に回すことでなんとかしのぎましたが、11月中に発注した餌代やおが屑代、譲渡予定馬の移動サポート、そして今後の馬たちのための見守り費用等がまだ不足しています。

既にフェイスブック、ツイッター等で先行して支援を呼びかけたところ、ご寄付が集まりつつありますが、今後の譲渡活動や見守り活動が円滑に進むよう今一度皆様の温かなご支援をよろしくお願い致します。


支援の今後の長期的方向性

12月からは、馬の管理は南相馬市に移行しました。当会の派遣スタッフは、既に引き継ぎを終えて南相馬を後にしています。現地スタッフは、そのまま南相馬市にて雇用となりました。しかしながら、南相馬市は依然として被災の混乱の中にあるため、引き続き引退馬協会のサポートを希望しています。

また、日高町に移動した疎開馬も5月いっぱいで南相馬市に戻らなければなりません。こうした中、まだまだ馬たちの先行きは不透明な上、日高町、南相馬市とも余裕があるわけではありません。被災馬とその関係者の方々にはまだまだ先が見えない状況です。

引退馬協会としての直接の支援活動は、譲渡馬予定馬の移動とそのアフターケアを残すのみとなりますが、今後は間接的に、南相馬市や日高町、そして被災馬のために活動する人たちを資金面で応援したいと考えています。

被災馬のために集まったご寄付は、必ず被災馬のために使われるように見届けますので、今はできる限りのご支援をお願い致します。これまで皆様のご支援によって震災、津波、原発の苦難を生き抜いた馬たちが新たな試練に遭わないよう支えていきたいからです。

南相馬が馬のいる風景を取り戻せるよう皆様と一緒に見守っていきたいと思います。
引き続き温かなご支援をお願い申し上げます。


2011年12月31日

特定非営利活動法人 引退馬協会
代表理事  沼田恭子


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    【譲渡が完了した被災馬たち】

被災馬支援金報告

  • 2013年1月23日までの支援金累計金額
      28,551,916円(内訳)
  • 2012年12月31日までの支出(確定分)
      27,082,400(内訳)
  • 支援金累計金額にはすべての口座へのご寄付を含みます。(JustGivingは実入金分のみ)

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